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歯の化石

2009年4月 2日 (木)

カルカロドン・メガロドンの歯

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今日は用事があって「いのちのたび博物館」のO先生のところへお邪魔しました。

その際にM先生から見せていただいたのがこれ!

カルカロドン・メガロドンの巨大な歯です!

現世でいうホホジロザメの祖先にあたる歯の化石です。

国内産で、私の手が隠れてしまいそうな大きさは今まで見たことがありません。

M先生が採集されたとの事ですが感動でしょうね。

私のホームグラウンドの北九州の芦屋層群では時代がこれより古く、メガロドンではなく、カルカロドン・アングスティデンスという種類が産出します。

メガロドンに比べると大きさは小ぶりでスマートです。

私はカルカロドンにはあまり縁が無く、親しくしていただいている昭ちゃんさんが過去良い標本をいくつも採集して博物館に寄贈しておられます。

2006年9月 7日 (木)

「歯」の化石11 芦屋層群のワニ


今回の「歯」の化石は、北九州地方を中心に分布する新生代第三紀漸新世(約3000万年前)の海の地層から産出した「ワニ」の歯の化石の紹介です。

「えっ!海にワニ?」
と思われるかもしれませんね。

これまでにワニの歯が、山口県下関市竹の子島や北九州市若松区の海岸付近の地層より発見されています。

これらはいずれも北九州自然史友の会のS.M会員、A.T会員、それからこのブログにもちょこちょこ紹介させていただいてる昭ちゃん会員の発見によるものです。

このワニの化石、なぜ海の地層から発見されたのか、ちょっと考えて見ましょう。

発見された地層の当時の環境は浅い海であったと推測されていることから、陸地で死んだものが川を下って流れ込んだことが考えられます。

しかし現在棲息するワニの中には、イリエワニという海の中でも生活できる種類も存在します。

このワニが淡水域に棲んでいたのか、海水域に棲んでいたのか、ある程度まとまった化石の産出がない限り現状ではどちらともいえないように思います。

写真は、昭ちゃんさんが1995年9月14日に若松区の芦屋層群脇田層で発見したワニの歯のレプリカです。

2006年7月23日 (日)

「歯」の化石10 恐竜類8 獣脚類3

白亜紀後期に生息していた「スピノサウルス」の歯です。
産地はモロッコです。
10年くらい前に私が購入したものですが、この頃はまだ高かったですねぇ。
恐竜類の中でも比較的安くて購入しやすいスピノサウルスの歯ですが、最近は特に安くて、このくらいのサイズなら数千円で購入できますね。
以前は数万円、人気の恐竜なら10万円くらいしてたんですけどね。
ちなみに大きなものは縦にスジが入ります。


写真はスピノサウルスの上顎骨。
このスピノサウルス類は獣脚類の中では、ちょっと変わってて顔が細長くなっています。
食性は主に魚食で肉も食べていたようです。


スピノサウルスの歯は細長いですが、同じスピノサウルス科でも、スコミムスやバリオニクスは、まるでワニのような円錐型の歯をしていて魚を食べていたというのが歯からも想像できます。
この2種は、さらに顔が細長くなっています。

2006年5月17日 (水)

「歯」の化石9 恐竜類7 甲竜類


恐竜の中で、鳥盤目・甲竜類(ちょうばんもく・こうりゅうるい)に属する「アンキロサウルス」とみられる歯

この仲間は4本足歩行の植物食で、背中から尾にかけて硬い突起に覆われていることから、鎧竜(よろいりゅう)や曲竜(きょくりゅう)・甲竜(こうりゅう)とも呼ばれています。

写真は北九州市の「いのちのたび博物館」に展示されている甲竜類などの歯の標本。

同じ写真の中に「ステゴサウルス」類がありますが、この種類は剣竜(けんりゅう)類に分類されます。

種類によっては多少の形の違いはあれど、ほぼ同じような形をしているのが分かります。

2006年5月10日 (水)

「歯」の化石8 恐竜類6 竜脚類2

竜脚類の歯の2回目。
今回は「カマラサウルス」です。

北九州市の「いのちのたび博物館」内に展示されている恐竜の骨格標本の中に「カマラサウルス」(手前の黒っぽい骨格)の標本があります。
人間の大きさと比べると、その大きさが分かると思います。

ジュラ紀後期のカマラサウルス科のものとみられる歯(本物です)。

肉食恐竜の獣脚類の仲間の歯は、ほぼ同じような形をしているのに対して、草食恐竜である竜脚類のカマラサウルスは、竜脚類1の時に紹介したレバッキサウルスとは少し異なった形をしています。

2006年4月29日 (土)

「歯」の化石7 恐竜類5 竜脚類1

竜盤目(りゅうばんもく)・竜脚類(りゅうきゃくるい)に分類される恐竜をカミナリ竜と呼びます。

写真はその仲間「レバッキサウルス」の歯(本物です)です。

時代は中生代白亜紀前期。
産地はモロッコです。

同じ草食恐竜でも歯の形は異なっていますね。
歯の先端が磨り減っているのが観察できます。

2006年4月26日 (水)

「歯」の化石6 恐竜類4 角竜類

写真は北九市立自然史・歴史博物館「いのちのたび博物館」のアースモールに展示されている恐竜類の一部です。
久しぶりに「歯」の化石シリーズいきますね!

今回は向かって右の恐竜。
「トリケラトプス」です。
「トリケラトプスの歯」(本物です)
鳥盤目(ちょうばんもく)角竜類に分類される植物食恐竜です。

上下の歯で、ハサミのように動かして草を食べます。
肉食恐竜の歯とは異なった形をしていますね。

この角竜類、仲間にはプシッタコサウルス類やプロトケラトプス類、カスモサウルス類 セントロサウルス類などがあります。

2006年3月15日 (水)

「歯」の化石5 恐竜類3 獣脚類2

写真は皿の上の肉を切るステーキナイフと肉食恐竜アルバートサウルスの歯(レプリカ)です。
どちらも縁にギザギザがあります。

ステーキナイフは皆さんも使ったことがあるかもしれませんが、肉食恐竜の歯って、本当に肉が切れるのでしょうか?

これは大型の肉食恐竜「カルカロドントサウルス」の本物の歯の化石です。

実は以前「いのちのたび博物館」で子どもを対象にした講座で、この本物の「カルカロドントサウルス」の歯を使って肉を切る実験をしています。
その結果は・・・
見事に良く切れたそうです!

右が拡大した縁のギザギザ「鋸歯」(きょし)です。

肉食恐竜の種類によっては、この小さなギザギザの間に、歯にかかった力を分散させるための円状の構造を持つものがいます。
工業用のコンクリートカッター(ジスク)を見たことがある方は想像できるかも。


「歯」の構造って、本当に良く出来てますよね。

2006年3月 9日 (木)

「歯」の化石4 恐竜類2 獣脚類1

写真は白亜紀後期に生息した肉食恐竜「マジュンガサウルス」の下顎骨の一部で骨の内部が見えています。

ちょっと分かりにくいかもしれませんが、白線で歯の形を書いているのが、もともと歯があった所で、歯冠部分は歯ぐきから外に出ています。

そして矢印で指している部分のが、骨の中にあって次に生え変わる準備をしている歯です。

前に「T-rex」編の時にも触れましたが,肉食恐竜の歯は何度も生え変わります。

「T-rex」編の時の写真では顎骨を外から見ていただきました。
今度は顎骨の中の様子を見ていただくことで、よく分かるのではないかと思います。

2006年3月 3日 (金)

「歯」の化石3 恐竜類1

恐竜と一言で言っても、様々な種類の恐竜がいます。
まず骨盤の形から、大きく竜盤目と鳥盤目とに分けられ、竜盤目は獣脚類(二足歩行)と竜脚類(四足歩行)に。
鳥盤目は鳥脚類、角竜類、曲竜類、剣竜類といった系統に分けられます。
下の写真を見てみましょう。
恐竜のフィギアに囲まれて見えるのは様々な恐竜類の歯のレプリカ(複製)です。

肉食恐竜の獣脚類はどの種もほぼ同じ形態の歯なのに対して、その他の多くの種の草食恐竜たちの歯は形が違います。
おそらく食べる植物の種類や食べ方によって形が異なるのでしょうね。
恐竜の体型によって食べる角度が違ってくることも関係するかもしれません。
左は、抜歯した人間の歯(実物)を写したものです。
写真の右側に写っているのはティラノサウルスの歯の一部です。
大きさが分かると思います。

人間の場合、何を食べるかというと雑食ですよね。
肉も食べるし、草(野菜)も食べる。
果物、お菓子、、、何でも食べます。


人間の歯の形をよく見てください。
形は一定ではありません。
前から、中切歯、側切歯、犬歯、第一小臼歯、第二小臼歯、第一大臼歯、第二大臼歯、第三大臼歯(親知らず)とあり全て形が違います。そしてさらに上下で形が異なります。
これは前歯で、うどんやラーメンまたステーキなどを噛み切ったり、奥歯で豆などを噛み砕いたりと、軟らかいもの硬いもの関係なく様々な食べ物に対応しているためです。
人間の歯って、凄いですよね!

2006年3月 2日 (木)

「歯」の化石2 T−rex編2

下の写真はティラノサウルスの歯(右下下顎3番)のレプリカです。

黒い矢印の部分が歯冠(歯ぐきから外に出ている部分)と歯根(歯ぐきに隠れている部分)の境目です。
歯根は太くて、大きな力がかかっても耐えるように丈夫に出来ています。

私が指差している部分に凹みがあるの分かりますか?
この部分が「次に生えてくる歯」が並んで隠れていたスペースです。


歯冠の部分の縁には、獲物の肉を切り裂くためにある「のこぎり」状の構造「鋸歯」(きょし)が見られます。

2006年2月27日 (月)

「歯」の化石1 T−rex編1


北九州市「いのちのたび博物館」に常設展示されているアメリカ・サウスダコタ州で発見された 
ティラノサウルス 「スタン」
(発見者スタンリー・サクリソンの名前を取ってある)の片顎(レプリカです)


持っているのは私です。(博物館がオープンする前の写真だから、ちょっと若く見えるかも?)
大きさが良く分かるでしょう?

この時は北九州自然史友の会 化石研究部会のメンバーも「スタン」組み立てスタッフとして手伝わせていただきました。

その時のスタッフTシャツです♪
カワイイ?
この写真は「スタン」の顎を斜め前から見たところ。
こんな画像、なかなか見たことないでしょ?
さて、コレを見ていろんなことが分かります。
まず、すべての歯が同じような形であること。
そして人間の場合は乳歯から大人の歯に生え変わったら、その歯を一生使うのに対して、ティラノサウルスは古い歯が抜け落ちると新しい歯が生えてくる仕組みである事が分かります。
所々歯の先端が見えてるの分かります?


次回もティラノサウルスの「歯」について書こうと思います。