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  • 子どものころから化石に興味を持ち、福岡県飯塚市に「筑豊化石収蔵庫」を開設しているクロちゃんです。職業は、歯科技工士。北九州市にある「いのちのたび博物館」でも活動をしています。

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2016年9月18日 (日)

関門層群脇野亜層群のストロマトライトについて思うこと。

北九州市の白亜紀前期の地層中からストロマトライトの化石が産出しているのを知ったのは今から25年くらい前でしょうか、それから後、興味を持つようになったのは私の住む筑豊地区にもストロマトライトが存在することが分かってからです。

含まれている地層は関門層群脇野亜層群といい、白亜紀前期の主に淡水の湖に堆積した地層で福岡県宮若市・飯塚市・鞍手郡小竹町・直方市・北九州市~山口県にかけて分布しています。

そして私は現在までに筑豊地区の数か所でストロマトライトの存在を確認しています。

露頭で確認できることもありますが、その殆どは道路工事や造成中に見つかりました。

過去をさかのぼると、飯塚市~宮若市の県道工事の際、ブロティオプシスなどの貝化石採集中に見つけたストロマトライトは母岩の巨大さと岩の硬さゆえ採集は困難でした。このストロマトライトは圧力により多少変形が見られましたが、小さなドーム状の塊が規則的に並んでいるのが観察できました。この時、興味深かったのがストロマトライトのすぐ真下に多数の小さな生痕化石と思われるものがあったことです。その大部分はトビゲラの巣と考えられるものでしたが、所々に台形状のものがあり、これが未だに何だったのか分からずにいます。これは千石層です。

宮若市ではその他に水平的にそのまま上部に向かって成長したものや筒状に成長したものを確認しています。筒状のものは、内部が空洞になっており、もしかしたら植物の周りに成長したものか、全く異なる考えとして熱水噴出孔というような考え方もできるかもしれません。筒状のものは如来田層です。

一方、直方市では廃業した採石場から様々な形状のストロマトライトが産出しています。以前当ブログでも紹介したことがありますが、おそらく流れのある場所で生成したと思われる約1㎝~2㎝くらいの球状ストロマトライト。この球状ストロマトライトの面白いところは核に巻貝化石ビビパルスやカメと思われる骨化石があり、周りにストロマトライトを形成したことで核となる化石の保存を容易にしたと考えます。と、言うのもストロマトライト周辺では、ほとんど他の化石を見ることが無いからです。

また、地層中には同じ層準に約30㎝~1mに及ぶ大きなストロマトライトを形成しているものもありました。現在ここは造成され盛土により、その姿を見るとこは出来ません。

そして今回の救出作戦で確保した標本。救出できなかった2つの大きな標本のうち一つは、救出した標本の約3倍の大きさがありました。そのため簡単には運ぶことができず、だからと言って産状が良く分かるこの標本から、ストロマトライトの部分だけを切り取るのは気が引けて長い間できなかったのです。そして残るもう一つの標本はストロマトライトが規則的に並ぶ層がなんと3段!になっているものでした。

もう少し造成が始まるのが早く分かっていたら 残る標本から切り取る手段も考えたでしょうが、、、。

紹介したストロマトライトのうちのいくつかは現在私が保管しています。

いのちのたび博物館にも北九州市産と直方市産のストロマトライトが展示されていますが、直方市産のものはちょっと分かりにくいかも。

直方市産のものは、当時地主さんの許可のもと、私と博物館で調査し採集したものです。この場所では植物・カメ・巻貝・魚の化石を採集しています。

長々と書きました。

日本ではストロマトライトの化石の産出はあまり多くありません。

その中で脇野亜層群は様々な形状で特色があり、貴重な地質遺産だと考えます。また韓国の同時代のストロマトライトと対比され、重要度は高いものなのです。

この化石がもっと世間で知られ、面白いと思っていただけるように私も頑張ろう!

今は仕事と育児で大変だけど・・・。

さて今日は息子をひいばあちゃんに会わせに行きます。

夜はNHKスペシャルでティラノサウルスやりますね。

楽しみです♪

 by クロちゃん

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