フォトアルバム

ごあいさつ

  • 子どものころから化石に興味を持ち、福岡県飯塚市に「筑豊化石収蔵庫」を開設しているクロちゃんです。職業は、歯科技工士。北九州市にある「いのちのたび博物館」でも活動をしています。

僕と化石の出会い

Powered by Six Apart

潮見表

  • 潮見表「響灘」

ガソリン価格 福岡県

« 2006年8月 | メイン | 2006年10月 »

2006年9月

2006年9月30日 (土)

小竹町の「松岩菩提」 2

1からの続きです。

「松岩」とは普通「まついわ」と言い、炭鉱で石炭を採掘する際の副産物として厄介がられていた、いわゆる木の化石の「珪化木」のことを言います。

「松岩菩提」では「まついわ」とは言わずに「しょうがん」と言い、続けて「しょうがんぼだい」と言います。

墓石のかわりに、松岩が使われていたことからこの名前がついたようです。

以下の文章は、小竹町役場から頂いてきた「松岩菩提供養塔」小竹町合盟供養塔管理組合の小冊子から一部引用させていただきました。

元々ここには古河目尾(しゃかのお)炭鉱の共同墓地があったそうですが、1992年にゴルフ場の造成工事によって破壊されたそうです。
そしてそこには朝鮮半島から強制連行された人々も葬られていたそうで、これを知った地元の日本人と在日コリア同胞が協力、ねばり強い取り組みによって、1994年、墓地を復元し遺骨を納める供養塔を建立したそうです。

以来、今日まで、日本人と在日コリア同胞との協力によって、毎年春の彼岸と9月中旬の日曜日に供養祭が行われているとあります。


「松岩菩提供養塔」です。
周りには墓石が囲む形で並べられていて、綺麗に整備されていました。
奥には立派なトイレもあり、掃除が行き届いていて、きちんと管理されているようでした。

松岩菩提の碑です。
後ろには「松岩」(珪化木)の墓標がたくさん並んでいます。
碑に刻んである文を読んだ後、合掌して祈りを捧げ、この地を後にしました。
碑の文章を載せておきますね。


  「松岩菩提供養塔碑文」
 遠賀川流域は、かつては穀倉地帯として、人々は素朴な暮らしを営み、石炭が発見されてからもほとんどが民用で暮らしに大きな変化はなかった。しかし、明治時代になって、日本は急速に資本主義の道を進み始めたため、当時、エネルギーの中心であった石炭は、殖産や軍事の面に需要が拡大されてゆき、この流域は一躍注目を集めることになった。
 国の保護を受けた大資本がつぎつぎに進出してきて、流域はは産炭地として「筑豊炭田」と呼ばれるようになり、様相は一変していった。
 大資本の利潤追求は安全対策などよりも、労働力確保と労務管理に重点が置かれた。特に、戦前・戦中においては、労働力は極度に不足した。国家総動員法や国民徴用令などを公布して、労働力の確保に努めたが、戦局はますます苛烈になり、健康な者はつぎつぎ軍に召集されていったので、応急策として、徴用の名を借り、朝鮮半島から若者を強制連行してきて、切羽など危険な場所で過酷な労働に従事させた。
 特に、炭鉱は労働条件の悪い上、炭塵・ガス爆発、構内火災、出水、落盤など規模の大きな災害が頻発して多くの犠牲者を出した。
 ここは、こうした犠牲者を葬っていた古河鉱業目尾炭鉱の墓地であった。墓石には戒名も付けられず、代わりに職種が刻まれていたり、墓石代わりに松岩が置かれていて、埋葬されている者を確認することすらできない痛々しい有様であった。
 この墓地が開発のため改葬され、炭鉱の歴史の証が消滅しようとしていた時、これを憂え全ての炭鉱犠牲者の供養を発願した地元住民や市民団体と、同胞犠牲者の慰霊と復権を望む在日コリア同胞が協力して、この地に供養塔を建立することにした。
 ここに犠牲者の冥福を祈り、炭鉱の歴史を教訓として、命の重さを訴え、再びこのようなことを許さないための墓標であることを願う。
     1994年8月
         小竹町合盟供養塔管理組合

小竹町の「松岩菩提」 1


私が住んでいる福岡県飯塚市から車で少しのところに、鞍手郡小竹町大字新多(にいだ)というところがあります。

いつもはただ通過するだけの町なのですが、以前から気になっていたのが道路横に設置してある「松岩菩提→」の看板。

近くを通る度に「いつかは何なのか確認しに行こう」と思ってはいたのですが、なかなか実現できませんでした。

が、先日、やっと現地を訪れることができました。

その場所は細い道を入り込み、途中から歩いて小高い山を少し登ったところにありました。

〔ここで注意!
山道でススメバチを見かけたので、行かれる方は白い帽子に、できればやはり白い服装でないと襲ってくる可能性があるかもと思います。
黒っぽい服装や髪の毛を見て、敵(熊)と勘違いしてススメバチが襲ってくるかもしれませんので注意してください。
今の季節が一番危険と言われていますので、、、。〕

写真の看板は現地に設置してあったものです。
読んでもらえると「松岩菩提」がどのようなものなのか分かると思います。

この付近は、旧古河鉱業の目尾(しゃかのお)炭鉱があったところで、炭鉱犠牲者の合盟墓地の跡だそうです。

2につづきます。

セキュリティ対策は万全に・・・反省。。。

長らくご無沙汰しておりましたshock

忙しくはしていたものの、別に病気をしていたわけでもなく、ブログの更新が遅れたきっかけは私の不完全なセキュリティ対策による不正アクセスが原因で・・・。

一応某プロバイダーのネットガードには加入していたのですが、夜ネットしながら寝てしまい、その間に何者かがネットを通じて私のパソコンに進入したらしく一部のファイルが持ち去られ消去されていた・・・。
おまけにネットも不通状態・・・。

くそー!
なんてこったい!coldsweats02

ネットを復活させ、さらにセキュリティを強化しました

いや〜、ネットは便利だけど怖い面もあるっすからねぇsweat01

皆さんもセキュリティ対策は万全にしときましょう。
反省。。。

2006年9月13日 (水)

『筑豊の宝石箱』


前回のブログの「大ロシア琥珀展」を飯塚市の井筒屋に見に行った時、階段の壁にこんな張り紙が。。。

ん!筑豊の宝石箱?
筑豊ネタ大好きの私は、早速商品券売り場へ。するとコーナーが作ってあり説明書きが。

飯塚市の昭和通りの有志を中心に結成された「アクションクラブ」さんが、地域の活性化になればと作られたそうです。

この『筑豊の宝石箱』には、三つの石に「筑豊」の発展を重ね合わせ、それぞれ黒ダイヤ(石炭)白ダイヤ(寒水石/石灰岩結晶)未来を開くダイヤ(白玉石/チャート)と称し、その原石が各3個から4個入っています。
中には詳しい説明書が入っています。
石炭は筑豊炭田で日本の産業を支え、石灰岩は田川を中心にセメント産業に寄与し、チャートはコンピューターに使われているシリコンの元素である珪素を表し、現在の情報産業都市として発展している飯塚市を示しています。

他に石炭の塊も販売していました。
今の子どもたちは石炭って知らないかもしれませんね。

石油が底をついてきた今、石炭が最注目されています。

この『筑豊の宝石箱』をブログで紹介させていただくにあたり、「飯塚市昭和通りアクションクラブ」さんを訪ね、いろいろと筑豊について語り合いました。
お互いに、郷土を愛する熱い思いを感じ、とても嬉しい気持ちになりました。
こういう活動をもっと広げていきたいですね。

2006年9月11日 (月)

飯塚井筒屋の「大ロシア琥珀展」


先日、私の地元(福岡県飯塚市)の新聞の地方版(筑豊版)に「大ロシア琥珀展」が飯塚市の井筒屋4階の催し物会場で11日まで開催されるとの記事が載っており、10日仕事が終わってから行ってきました。

ロシアのコハクは非常に有名であり、宝石店などで良く見かけますが、ほれほどの数・量を一度に見たのは初めてです。
約1000点のアクセサリーなどが展示してあり、ほとんどが展示販売されていました。
アクセサリーに使われているコハクは大きく良質のもので、価格もなかなか良い値段が付いていました。
これらは長崎市にある垣立工芸品株式会社さんが出品されたものだそうで、ロシアからコハクを輸入したのは日本で最初とお話を聞きました。
大きなコハクの塊ですね。
日本では久慈がコハクの産地として有名で、かなり大きなものも産出しています。
私の地元である筑豊のコハクを何度か紹介させていただきましたが、こんな大きな塊が出ると良いのですが。。。

これも大きな塊ですね。
コハクは内容物や風化の度合い、地熱などの出来た環境などにより色が大きく異なります。

このコハクの内容物を良く見てみると・・・。

たくさんの虫が確認できました。

今から約5000万年前の昆虫が、そのままの形で保存されています。

コハクで作られた宝石箱です。

今回は帝政ロシア時代のエカテリーナ宮殿にあった「琥珀の間」の復元を記念した展示物があり、現地の写真や説明板もありました。

こちらも宮殿にあるものの復刻版かな。

この展示会は今日までですので興味ある方は行ってみては?

なお入場は無料です。

2006年9月 9日 (土)

青浜の「梅花石」に行ってきました 3


地層を観察すると、化石をたくさん含んでいる層、ほとんど含まない層があることが分かります。
写真はたくさんのウミユリの茎の断面が見えます。

拡大すると、こんな感じです。
今から3億年以上も前の生物の遺骸が目の前にあるなんて凄いと思いません?

以前はアンモナイトも観察できたのに、どうやら誰かに破壊された様子(怒)

で、周りを見渡すと、辺りの海岸にはゴミが・・・。

う〜ん。。。

なんと!
とんでもないものが!
ポリタンクの中には廃油がたっぷりと入っています。
処理に困って捨てたのか、まったく信じられません。


あれ?
こんなところに「珪化木」が。。。
これはおそらく新生代の芦屋層群のもの。

誰かが別の場所で採集してきてここに捨てたのでしょう。

この珪化木のまわりには・・・。

え!これって、アシヤフミガイの化石じゃ?
そばにはアシヤキリガイダマシの化石も・・・。
どちらもここでは産出しないもの。。。

これ絶対やっちゃいけないことなんです。
元の産地に返すならいいんですけどねぇ。

化石とはまったく関係ない愛車をパチリ。

しっかし、こうやって見ると派手やなぁ(汗)


この日は天気が良かったので、家を出る時から車の屋根を外してTバールーフで走りました。
風を感じて走るには、とっても良い季節になりましたnote

青浜の「梅花石」に行ってきました 2


青浜の「梅花石」産地の遠景です。

右手奥には、すぐ横にある採石場の砂利が積んであるのが見えます。
その手前に前回アップした写真の白い看板が小さく写っています。
そして、浜に突き出た岩盤が「梅花石」の露頭です。
地層の縞がなんとなく分かります?
写っている範囲は全て天然記念物に指定されているので採集は×ですので念のため。

岩質は石灰質の凝灰岩で、この一帯に分布する呼野層群(石炭紀初期〜ペルム紀)の一部です。

付近にはこぶし大の転石がゴロゴロしているような状態です。

前の海は、日本海側のように綺麗・・・とはいえないかも(汗)

おっと、仕事に出掛ける時間。。。
帰ってから詳細アップします。。。

2006年9月 8日 (金)

青浜の「梅花石」に行ってきました 1


昨日の昼過ぎ、北九州市門司区の青浜までドライブがてら出掛けてきました。

行きは都市高速で終点まで乗り、白野江方面へ。

時折空は曇ってましたが、愛車1号車の屋根をTバーにして気持ちよく風を感じながら現地へ。

青浜の海岸線にある「梅花石」産地、周りには採石場がたくさんあってトラックが走り、決して環境が良いところとは言えないのがちょっと残念だったりします。

「梅花石」とは古生代に栄えた棘皮動物の「ウミユリ」の化石のことです。

その名の通り、ウミユリが死んでバラバラになって化石になった時、茎の断面が梅の花のように見えるものがあることからこの名が付きました。

しかし今では、円形や短冊状のウミユリの茎の部分は観察できますが、梅の花状のものは見当たりません。

現在この場所は「天然記念物」に指定されていて採集は禁止されているのですが、指定前は物珍しさから愛石家などの採集者が多かったとか、、、。

次回また現地の写真を交えて紹介しますね。

2006年9月 7日 (木)

「歯」の化石11 芦屋層群のワニ


今回の「歯」の化石は、北九州地方を中心に分布する新生代第三紀漸新世(約3000万年前)の海の地層から産出した「ワニ」の歯の化石の紹介です。

「えっ!海にワニ?」
と思われるかもしれませんね。

これまでにワニの歯が、山口県下関市竹の子島や北九州市若松区の海岸付近の地層より発見されています。

これらはいずれも北九州自然史友の会のS.M会員、A.T会員、それからこのブログにもちょこちょこ紹介させていただいてる昭ちゃん会員の発見によるものです。

このワニの化石、なぜ海の地層から発見されたのか、ちょっと考えて見ましょう。

発見された地層の当時の環境は浅い海であったと推測されていることから、陸地で死んだものが川を下って流れ込んだことが考えられます。

しかし現在棲息するワニの中には、イリエワニという海の中でも生活できる種類も存在します。

このワニが淡水域に棲んでいたのか、海水域に棲んでいたのか、ある程度まとまった化石の産出がない限り現状ではどちらともいえないように思います。

写真は、昭ちゃんさんが1995年9月14日に若松区の芦屋層群脇田層で発見したワニの歯のレプリカです。

2006年9月 4日 (月)

科学のタマゴ08

子どもたちの夏休みの時期は終わってしまいましたが、この間ずっと本屋さんの店頭で目にして気になっていたのがこれ。

学研の「科学のタマゴ」08〔恐竜の世界を探ろう〕というマガジン(¥1680)です。

とっても分厚いこのマガジン?厚みのほとんどを「ティラノサウルス1/35骨格モデル」が占めています。

でも私の気を引いたのは骨格モデルではなく付属の「化石レプリカ作りセット」
三葉虫・アンモナイトとある中で≪恐竜の歯≫lovelyが付いているのは◎ですね♪

それもなんと、「イグアノドンの歯」「ハドロサウルス類の歯」「タルボサウルスの歯」「トリケラトプス類の歯」の合計4種の歯の化石の型が付いているんです♪
これらは本物の化石から採られた型であり、実物の写真も載っているので、色などの質感も分かって着色する際の参考になります。

どうも職業柄、「歯」には目がないんですよねぇsmile