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  • 子どものころから化石に興味を持ち、福岡県飯塚市に「筑豊化石収蔵庫」を開設しているクロちゃんです。職業は、歯科技工士。北九州市にある「いのちのたび博物館」でも活動をしています。

僕と化石の出会い

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2006年3月

2006年3月30日 (木)

恐竜博2005 明日まで

北九州市立 自然史・歴史博物館「いのちのたび博物館」で2005年12月23日から開催されている「恐竜博2005」(恐竜から鳥への進化)は、ついに明日で閉幕となります。

現在までに、なんと期間中の入場者数は19万人を突破!

やはり恐竜って人気ありますよね。

今回の目玉は、世界最大のティラノサウルス「スー」の全身複製骨格がアメリカ以外の国で初めて公開されたことでしょうね。

オリジナルグッズもよく売れてるみたい。

入場料は一般1400円、高校・大学生1000円、小中学生700円とちょっと高いですが、恐竜ファンはお見逃しのないように。
なお、この料金でもちろん常設展も見れますよ。

「コハク」のはなし7筑豊地方4

思い出深い中間市のコハク産地�(大辻層群)
1995年10月15日の工事の進行状況。
前記の同方向からの写真と比べると大きく地層が削られているかが分かると思います。
この後、住宅分譲地に整備されました。
この産地で採集した最大のコハク。
最大幅5.2cm 最大高2.3cm
(研磨はしていないので表面は黒っぽいですが、中は綺麗なオレンジ色をしています)
工事が進行している途中、地層中に黄金色に輝く15cm幅ほどの帯が現れました。
よく観察してみると、それは無数の小さなコハクが含まれた砂岩であることが分かりました。
キラキラ輝いて綺麗でしたねー。

この貴重な産地は現在はもうありません。
この間、中間市在住の自然史友の会会員のKさんと一緒に調査しましたが、十分な調査が出来たとは言えず残念に思っています。

2006年3月28日 (火)

「コハク」のはなし6筑豊地方3

思い出深い中間市のコハク産地�(大辻層群)
前記の消滅した中間市の地層では、1995年9月から10月にかけて宅地造成により、大きく削られてしまいます。なんとか調査して資料を残しておきたいと考え、菓子折りを持って工事の担当者の方と交渉し、工事が止まる昼休みに中に入れていだだけることになりました。
その結果、地層が削られていく過程で、おびただしい量の植物化石が観察できました。
写真は落葉性の広葉樹、ブナの類であろうか。
筑豊地区の古第三紀の植物化石全般に言える事は、石炭採掘時に見つかった植物化石を除き、地表近くの植物化石を含む地層の大部分は大変もろく、一度乾燥してしまうとバラバラに崩れて標本にならないという難点があります。

左の写真は、たくさんのメタセコイヤの葉が観察できる良い標本なのですが、大きなひびがたくさん入っているのが分かるでしょうか?


採集した時はひびはまったく確認できなくても、家に持ち帰ってしばらく経つと、いつの間にか土になってしまっている、、、。実際そんな経験が何度もあり、なかなか標本を保存することが出来ませんでした。
そこで、考えたのが歯科用の樹脂で補強する案です。
まず化石の表面を歯科技工用の石膏表面硬化材(接着材を薄めたようなもの)を用い浸透させ補強します。
次に母岩の裏を即時重合レジン(プラスチック)で覆いバラバラになるのを防ぐというものです。
これは見事に成功しました。(手間は大変ですが、、、。)
ですから写真の植物化石も、その手法を用いてなかったら今頃は土になっていたと思います。

2006年3月27日 (月)

「コハク」のはなし5筑豊地方2

思い出深い中間市のコハク産地�(大辻層群)
1994年に、北九州自然史友の会の先輩である当時福岡市在住だった故N氏に福岡県中間市の新生代(古第三紀)のコハク産地を案内していただいたことがあります。
その頃私は、中間市の歯科医院に勤務していたので職場の昼休みを利用して、時々地層の観察に出掛けていました。
中間市垣生公園裏手グラウンド横の地層。
炭層とシルトの美しい互層です。
地層の観察にとても良い場所でしたが、残念ながら1995年暮れに宅地工事により消滅していまいました。
この地層中の炭層とシルト層どちらにも所々にコハクが観察できました。
○で囲っている所(シルト層中)に3cm大のコハクが見えます。
日本で見つかるコハクは、火山帯にすっぽり入った地震国ということもあり、細かくヒビが入ったものが多く見うけられます。
前回紹介した水滴形くらいの大きさでは問題ないですが、この3cmくらいになると、取り出す時にバラバラになるので注意が必要です。

2006年3月25日 (土)

「コハク」のはなし4筑豊地方1

筑豊地方の「コハク」の産出の特徴として、その大部分のコハクは小さく、写真(随分前に撮ったもので、写りが悪くてすみませんm(__)m)の一番下に見られるような水滴型(涙型)のコハクが多く見られます。
例えば幹から樹脂が「ポタッ」と流れ落ち、沼のような水の中に落ちて保存されたのでしょうか、、、。

その中にも、極小の円形に近いものや細長いものなどが見られます。

形に関してはその他にも色々な形がありますので、追って紹介しますね。

なお、コハクの表面は黒っぽくなっているものもありますが、中は綺麗な黄色からオレンジ色に近い色をしています。

2006年3月23日 (木)

「コハク」のはなし3

コハクを手にとってみると、意外にとても軽いことに気付かされます。
ですからアクセサリー(宝飾品)として身に付けても、重さはあまり感じられないでしょうね。

ちなみに日本では昔からコハクを「勾玉」などに加工して使用しており、古くからその存在が知られていました。

そんなコハクですが、その他の特徴として、時に「小さな生き物」や「植物片」を含んでいる事があります。
それらは生きていた時と同じく、その姿がそのまま保存されています。

通常、地質時代の生物は、やわらかい部分は保存されにくく、骨など硬い部分が化石として残る確立が高くなります。
しかしコハクは、アリやハエなどの昆虫類や、トカゲやカエルなどの動物、植物の葉や花など、それらの細かい毛の一本一本まで細部にわたって保存されていることがあり、コハク特異のこの物性には大変驚かされます。

写真はヨーロッパのバルト海沿岸産出「バルトコハク」中に含まれた昆虫。
(東京で年一回開かれる鉱物・化石の見本市「国際ミネラルフェア」で1998年に購入)
 

2006年3月21日 (火)

「コハク」のはなし2

福岡県直方市産出の「コハク」
(表面を磨いたもの)
産出した地層は、おそらく大辻層群出山層
(約3500万年前)ではないかと考えています。






世界中の「コハク」産地の中で最も有名なのは、ヨーロッパのバルト海沿岸(リトアニアなど)で産出する「バルトコハク」やドミニカ共和国の「ドミニカコハク」でしょう。
またメキシコ、中国、ビルマなど多くの国で産出します。

日本では岩手県久慈市が有名で、巨大なコハクも産出しており、以前は月にトン単位で採掘されていたそうです。
また現地にはコハクの博物館もあります。
その他にも北海道やいわき市、銚子、八王子、瑞浪、神戸、宇部から九州各地と北から南まで、時代も中生代白亜紀から新生代まで幅広く産出しています。

前回、「福岡でも」と書きましたが、石炭産業が盛んな時期には石炭と一緒に「コハク」が混じって産出していました。
しかし「コハク」は石炭採掘の僅かな副産物で、特に気にもとめられず捨てられていたようです。

私は、炭鉱が閉山してしまった今、この「コハク」を直方市、中間市、遠賀郡、北九州市などの炭層を含む地層等で確認しています。

2006年3月19日 (日)

鹿と遭遇!

先月の出来事ですが、ブログに記しておくことにします。

地元のボランティアの会議のため、夕方早退して家に帰り、ちょっとだけ時間があったので、飯塚市幸袋から宮若市に抜ける峠付近の山に地層の調査に出かけました。

今回訪れた場所は十数年ぶりということもあり、少し様子が違っていました。

ほとんど人が来ないような沢に沿って車で上がって行きます。

しばらく行くと行き止まりで、そこに拓けた谷があり、ここで調査をしようと思いながら正面を見ると何かが動いた気が、、、。

「ん?」
イノシシだったらヤバイなぁ、、、。

そんな事を考えつつ目を凝らしました。

その動いたものとは・・・「鹿」です!
それも(しかも、とは書かないでおく)6〜7頭はいました。

その瞬間の目の前の光景は、それはそれは幻想的でしたねー

鹿、かっこよかったー♪

その後すぐに私に気付いた鹿は、谷を駆け上がって行きました。
私も慌ててポケットのデジカメを取り出すも時既に遅し。

これまで飯塚や頴田でタヌキ・キツネ・イノシシ・ウサギ・イタチ・キジには遭遇していましたが、鹿の群れはさすがに初めてでしたね〜
いや〜いるんですねぇ。。。

「コハク」のはなし1

「コハク」ってなんでしょ?と聞かれて、答えられますぅ?
私の周りに聞いたところ、あまりよく分からないようでした。

「宝石店で見たことある!」
  そうです。ありますね!

「ウイスキーの色!」
  確かに琥珀色って言いますね!

いろんな意見が出るでしょう。

映画「ジュラシックパーク」を見た方は、コハクの中に閉じ込められた「蚊」から恐竜のDNAを取り出し、そのDNAを使って現代に恐竜を蘇らせるという話を思い出すでしょう。
(恐竜を甦らせるのは無理ですけど、、、。)

「コハク」とは、地質時代の樹木中の樹脂が地中に埋もれて化石化したものです。
色は黄色から茶色っぽいものや青や黒っぽいもの等、様々な色のものが知られています。

樹脂が長い時間をかけてコハクに変化するまでに、コパールと呼ばれる時期があって、それは比較的新しい時代のものです。
ですから、どれくらい時間が経っているかで名称が変わってきます。

「コハク」のネックレス。
光に透かすととても綺麗です。
これは私が1995年にホノルルマラソンを走りにハワイに行った時に現地で購入したものです。
(初マラソンがホノルル!無謀?)
σ(^◇^;)
ちなみに、これ比較的安かったです。
(バルト海沿岸産?ドミニカ産?)

樹木から流れ出るこの「樹脂」が「コハク」の元です。

この「コハク」、日本も産地の一つって知ってました?
量こそ少ないですが、なんと私の住むこの福岡県も産地の一つなんです。
この話はまた次回。。。

2006年3月18日 (土)

街の化石博物館6

今回は北九州市八幡東区にある「いのちのたび博物館」です。

「え?博物館ならそのままやん!」って思うでしょう。
でも今から紹介する場所には、展示物の案内板もラベルもありません。

今まで「いのちのたび博物館」を訪れた方のどのくらいの方が気付かれたでしょうねぇ?


博物館を正面入口から入ると、インフォメーションの後ろ側(向かって左側)にエスカレーターと階段があります。
館の全体を見て回ったら最後に下りてくる場所です。
この付近に使われているのが「ドイツ産の大理石」です。

皆さんスーッと通り過ぎてしまうようですが、よく観察すると中生代ジュラ紀の「アンモナイト」や「サンゴ」などの化石を見つけることができます。
ただいつも書く事ですが、観察する時は通行の邪魔にならないように!
休みの日は特に人が多いですからねぇ。