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  • 子どものころから化石に興味を持ち、福岡県飯塚市に「筑豊化石収蔵庫」を開設しているクロちゃんです。職業は、歯科技工士。北九州市にある「いのちのたび博物館」でも活動をしています。

僕と化石の出会い

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2006年2月

2006年2月27日 (月)

「歯」の化石1 T−rex編1


北九州市「いのちのたび博物館」に常設展示されているアメリカ・サウスダコタ州で発見された 
ティラノサウルス 「スタン」
(発見者スタンリー・サクリソンの名前を取ってある)の片顎(レプリカです)


持っているのは私です。(博物館がオープンする前の写真だから、ちょっと若く見えるかも?)
大きさが良く分かるでしょう?

この時は北九州自然史友の会 化石研究部会のメンバーも「スタン」組み立てスタッフとして手伝わせていただきました。

その時のスタッフTシャツです♪
カワイイ?
この写真は「スタン」の顎を斜め前から見たところ。
こんな画像、なかなか見たことないでしょ?
さて、コレを見ていろんなことが分かります。
まず、すべての歯が同じような形であること。
そして人間の場合は乳歯から大人の歯に生え変わったら、その歯を一生使うのに対して、ティラノサウルスは古い歯が抜け落ちると新しい歯が生えてくる仕組みである事が分かります。
所々歯の先端が見えてるの分かります?


次回もティラノサウルスの「歯」について書こうと思います。

2006年2月26日 (日)

私の仕事

私の仕事は「歯科技工士」と言って、歯科医院で採った患者さんの歯型をもとに人工の差し歯や入れ歯を作る仕事です。
一見地味な仕事ですが、頭の中で患者さんの「噛める喜び」を想いイメージしながら、日々頑張っています。
最近は歯科医院というと「痛いから行く」だけでなく「エステ」感覚で口元を綺麗にする要素も強くなっていて、歯のクリーニングや、ホワイトニングも多くなりました。
また保健治療では、前歯は「硬質レジン前装冠」という金属にプラスチックをコーティングした「白い歯」がありますが、長期では変色してくることがあり、また臼歯の「銀歯」と呼ばれる「金銀パラジウム合金」で作られた歯では見かけが悪いと自費の色の変わりにくい「白い歯」を希望する方も多いですね。
今ではその「白い歯」の素材も多種多様で、それぞれ特色があります。
何の仕事でもそうでしょうが、歯科の世界も技術や考え方が日々進歩・変化していってますから、やはり勉強が一番大事です。
私もできるだけ学会や勉強会には出るようにしていますが、大好きな書家、相田みつを先生の「一生勉強」の書のように生きていこうと心に決めています。

さて、この「歯」ですが、生物の「歯」とは実に良く出来ています。
何を食べるか、またどのように食べるかで「歯」の形は異なります。
生物の進化の中で「歯」は形を変えていきました。
「歯」は硬いエナメル質でできているため化石として残りやすく、私たちに色々なことを教えてくれました。

これから数回にわたり「歯」の化石について書いていこうと思います。

2006年2月24日 (金)

宮若市 千石峡の化石5

私が採集した千石峡の中生代白亜紀前期「脇野亜層群」の貝化石を紹介します。

現地で目にする化石の多くは貝の殻の抜けた痕です。
抜けた後といっても表面の装飾はとても綺麗です。
この抜けた痕に、歯科用のシリコン印象材(患者さんの歯型を採る材料)を使って型を採れば中の本体が再現できたりもします。

また上級編として、化石が含まれる石を家に持ち帰り、ハンマーやタガネ・釘・ナイフ・カッター・歯科用マイクロモーター・接着材などを使って石から化石を取り出す方法もあります。
この作業を「クリーニング」といいますが、ここ千石峡の石はとても硬くて化石が取り出しにくく、また化石と石の境の離れが悪くかなり難しいです。

初心者は転石で抜けた痕の綺麗なものを探すのをオススメします。

下はなんとか取り出しに成功した数少ない標本です。

千石峡で一番多く産出する
「ブロティオプシス ワキノエンシス」
内部が風化によってなくなり外形の印象が残ったもの

クリーニングした「ブロティオプシス ワキノエンシス」
取り出すには母岩をよく観察して中の化石の保存の良さそうなものを選びます

二枚貝
「プリカトウニオ」(大きな方2つ)
「トリゴニオイデス」(小さな方)

2006年2月22日 (水)

久しぶりに。。。

今日は夕方までに家に帰らないといけなかったので、仕事は昼で終わりました。
帰りにまだ時間があったので、中間市在住の北九州自然史友の会会員Kさん宅にお邪魔させていただきました。
かなり久しぶりにKさんにお会いして、お互いの近況を話しているうち、帰りにちょっと化石探しに寄ってみようかなという気になりました。

実はもう一年以上、自ら化石採集には出ていません。

Kさん宅を後にして、直方市の某所にある中生代白亜紀前期の脇野亜層群とよばれる地層へ、、、。

ここはそうめったに化石は見つからない所。

しばらく探していると写真の骨片を見つけました。
う〜ん、カメの甲羅っぽいなぁ

大きな岩塊から、なんとか取り出しに成功。
この作業が難しいんですshock
取り出しに無理は禁物、出来るだけ大きめに取り出すこと。
もし割れたら破片は全て家に持ち帰ること。
(家に帰って繋ぎ合わせます)
これ鉄則です!

ちなみに、もしものために車には、ハンマー・タガネ・ビニール袋・新聞紙・ティッシュなどを積んでるんです。
瞬間接着材があれば、なお良いですね。

化石採集とは地道な作業なのだぁ。。。


2006年2月19日 (日)

宮若市 千石峡の化石4


福岡県宮若市千石峡で発見された「歯」をもとに想像して造られた白亜紀前期の肉食恐竜
「ワキノサウルス サトウイ」
和名「ワキノサトウリュウ」の頭部
(北九州市立いのちのたび博物館所蔵)

1990年2月9日の夕刻、北九州自然史友の会会員の佐藤政弘氏は千石峡の岩塊の中に骨のような断面を発見します。

最初はカメの甲羅かと思えたが、どうも違うように見える、、、。
この時、もうすでに日が沈みかけていたそうですが、ルーペでよく観察すると、肉食恐竜の歯の特徴である鋸(のこぎり)状のギザギザがあることがわかり、それが間違いなく恐竜の歯である確信をもったそうです。

とても興奮したでしょうね!

上の写真は、黒色頁岩中のワキノサウルスの歯(レプリカ)
私が点線で書いているところが歯の先端が欠けている部分です。

この化石は北部九州で最初に見つかった恐竜の化石で、当時大きなニュースとなりました。

2006年2月18日 (土)

宮若市 千石峡の化石3

写真を見て何の化石か分かった人がいるとしたら・・・貴方は間違いなく化石の達人です♪

千石峡の貝化石に混じって見つかったものの中に「カメ」と「ワニ」の化石があります。

上の写真の石の中に見える黒っぽい部分は「カメの甲羅」なのです。

カメは死ぬと、やがて甲羅はバラバラになります。
死んですぐに土に埋もれば話は別ですが、水の流れなどによりかけらは分散する事が多いようです。

写真の転石中には、いくつかの甲羅のかけらが分散して含まれていますが、断面を観察するとスポンジ状になっているのが分かります。
通常、骨の化石だと判断する基準の一つとしてこの「スポンジ状」であることが条件になったりします。

石や含まれる化石の色ですが、これは前にも書いたように風化で変わるので、化石の色に決まった色はありません。
上に書いたような条件や、表面の模様などをよく観察して化石を探しましょう。
写真の石も、元は黒色の頁岩だったものが部分的に薄茶色になっています。

【この化石ですが、見つけたとき(91年)は何の化石か分からなくて、当時北九州市八幡駅の上にあった自然史博物館に持ち込んで鑑定してもらったんですよね〜(^-^*)
自然史友の会に入会するきっかけになった化石なのです♪】

ここでは他にワニの骨も見つかっていますが、「カメ」と「ワニ」がセットで見つかった場所では「恐竜」も生息していると私たちの間では言われています。

その噂どうり、千石峡では「肉食恐竜の歯」が見つかっているのです。
その名も「ワキノサトウリュウ」!
学名「ワキノサウルス サトウイ」
発見者は北九州自然史友の会会員の佐藤氏。

明日たまたま本人に会う機会があるので、発見当時の話を聞いときましょうね。
では次回。。。

2006年2月17日 (金)

街の化石博物館4 雑貨ダイソー編


私の所属する【北九州自然史友の会 化石研究部会】会員のK田さん(一応匿名にしときまーす)から、昨日「面白いものあげる」ということで、大理石で出来ている「りんごの置物」と「箸置き」をいただきました。

何が面白いかって実はコレ、化石で出来てるんですよ。。。

購入したお店は百円均一で有名な「ダイソー」さんだそうです。
出来は微妙ですが、、、。<

どちらの石にも小さな原生動物の化石がたくさん入っています。

左の写真は「箸置き」を拡大したものです。

米粒大の有孔虫の化石がびっしり入ってるの分かるかな?

有孔虫とはアメーバのような原生動物の仲間で殻を持っています。
「う〜ん、よく分からない」という方がいらっしゃったら、
「星の砂」を思い出してみてください。

あの「星の砂」って、有孔虫の仲間の死骸なのです。
この仲間ですが、大きさ・形はさまざまで、死んだ後の殻は普通に海岸の砂の中に混じっています。

この2つの大理石、MADE IN PAKISTANと書いてありますが、
自国から産出したのか、他国からの石材を加工しただけなのかははっきり分からないですね〜

追伸・どうやらこの石材はパキスタンで産出するようです。

2006年2月15日 (水)

宮若市 千石峡の化石2

前回に引き続き千石峡で見つかる化石を紹介していきます。
公園として綺麗に整備された川岸ですが、石垣として積み上げられた石は他所から持ってこられたものなので、この石は×ですよ。
で、化石を含む中生代の地層は川床や両岸にある「黒色頁岩」(こくしょくけつがん)と呼ばれる黒っぽい石。

左の写真では、ちょうど左手の岩盤がそうです。

その岩盤を注意して見てみると、、、。


右の写真、巻貝があるの判ります?

この巻貝は「ブロティオプシス ワキノエンシス」という種類で、千石峡のあちこちで見ることができます。

所々ではこの巻貝がびっしり入っているのも観察できます。
この左の写真の「穴」は巻貝の化石が縦になっていて、内部が風化により無くなったためにできたもので、内面には巻貝の綺麗な模様が観察できます。

このように、同じ巻貝の化石でもそのまま内部が残っているものや抜けているもの。また縦になったものや横になったものなど、その状態によって見え方が違ってくるので注意する必要があります。

探し方のコツは頭の中に映像をイメージすること。
巻貝はたくさんありますので見つけるのは比較的容易でしょう。



下に注意を書いてますが、採集する場合は川原の転石を探しましょう。
色々な岩石がある中から黒色頁岩を探します。
この石は風化すると色が変わって肌色のようになる事もありますのでこの色の石にも注意。

5cmくらいの転石でも綺麗な巻貝が入っているものも結構あります。
よ〜く探せば見つかりますよ♪

次回も千石峡で見つかった化石を紹介していきます。

※要注意
千石峡は渓流公園です。
この場所でハンマー等を使って石を割るのは【絶対にやめましょう】。(ここではハンマーは要りません)
こどもたちは裸足になって水辺で遊びますので怪我の原因になります。

【バレンタイン】ネタ♪

昨日のバレンタイン、職場の女の子からいくつかチョコを貰いました。

もちろん「義理」ですよ。

世間では(特に会社)、「こんな風習なくなればいい」と考えている人も多いみたいですが、とりあえず私は義理でもとっても嬉しいです♪

個人的にチョコ大好きだし、中には手作りなんてのもあって有難くいただいてます。

今年びっくりしたのがコレ!
「化石」のブログ書いてるのを話したからかな?
【恐竜の形のチョコ】
なんでも素材はフランス製だとか、、、。
なんだか食べるのもったいないなぁ。。。

来月のホワイトデーは何にしようかな♪


2006年2月12日 (日)

宮若市 千石峡の化石1

祝 宮若市スタート♪
平成18年2月11日、旧宮田町と旧若宮町が合併して宮若町が誕生しました。
思えば私が小学生高学年から中学生だった頃、自宅のある飯塚市から自転車で、この当時福岡県鞍手郡宮田町だった渓流公園の「千石峡」へ化石採集に通ったものでした。

力丸ダム下流にある「千石峡」は「いこいの里千石」として公園化し綺麗に整備され、特に夏は水遊びやアスレチック、キャンプと家族連れで賑わっています。

実はこの千石峡周辺に露出している地層は、約一億二千万年以上前の中生代白亜紀前期の地層で、その時代ここに大きな河や湖があり、そこに大量の土砂が堆積してできたものです。

この地層が分布するのは宮若市をはじめとして、直方市、宗像市、北九州市八幡や小倉、そして山口県まで延びていて、そこから産出する化石から、たくさんの種類の魚や、タニシやドブ貝に似た巻貝や二枚貝、カメやワニが棲み、周辺の陸地にはシダ類などの植物が、そして恐竜が生息していたことが分かっています。

この地層ですが、見つかった地名をとって「脇野亜層群」(わきのあそうぐん)と呼ばれています。

では、この千石峡にはどんな化石があるのか、どうやって探したらいいのか、次回紹介したいと思います。


千石峡の入口(下流)から上流を見たところ。